ゴールデンウィークとVacation

Overseas24
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皆様こんにちは。アメリカ大好き自由の番人Oです。

もう5月も終わりますが皆さんはゴールデンウイークは満喫されたでしょうか?自分はコロナ禍の最中、あまり外出は出来ませんので殆ど自宅で過ごしていましたが、バイクで少しだけ出掛けて気持ちをリフレッシュする事ができました。バイクは事故のリスクもあり、あまり人にオススメ出来る趣味ではありませんが、自動車では味わう事の出来ない爽快感があります。

ただ自分はファッションライダーなので年間10回くらいしかバイクに乗りません。毎年納税通知書が届くこの時期になると「去年は何回バイクに乗ったっけ・・・10回も乗らないのになんで俺は毎年税金を払って保険も払って車検を通してるんだ・・・」となります。そんな陰鬱な考えも一度バイクに乗ったら全て吹き飛ぶんですけどね。

さてそんな大型連休ですが、欧米ではバケーションが長く、休みが多いというイメージを皆さんお持ちではないでしょうか? 事実、欧米の企業と仕事をしていると「バケーションなのでメールを見るのは2か月後です。」なんてメールが届く事がちょくちょくあります。そんな中、意外にもアメリカではゴールデンウイークのように祝日が連続する時期はありません。それだけでなく、実はアメリカの祝日は多くありません。日本では祝日が16日ほどありますが、アメリカでは10日ほどしかありません。それでは何故欧米の企業は休みが多いイメージが定着しているのでしょうか?

これには祝日と有給休暇に対する考え方が大きく影響していると思います。

EUの加盟国では法律で、「全ての企業に対して、全ての従業員に最低でも4週間の休暇を取得させる」ように義務付けられています。しかし具体的に何日間とまでは定められておらず、その日数は国によって異なります。例えばオーストリアは有給休暇が35日ありますが、ベルギーでは30日となっています。ヨーロッパではこの通り充実した有給休暇が与えられていますが、祝日に関しては真逆です。年によって多少異なりますが、どの国も概ね10日前後しかありません。

アメリカは合衆国ゆえ法律が州が定めたものと連邦が定めたものがありますが、いずれにせよ有給休暇に関する記載はありません。企業が有給休暇を福利厚生の一環として設定しており、有給休暇が全くない企業も一部存在します。有給休暇が設定されている企業では、子供の学校の休みに合わせて6月ごろから9月ごろまで休みにするケースが一般的かと思います。

アメリカとEUでは有給休暇に関連した法律が異なりますが、根底には「祝日は国が定めたもの。有給休暇は労働者の権利。そして有給休暇をいつ行使するかを決めるのは個人であり、国や会社では無い。」という考えが共通で浸透しているのだと感じます。

またこれはキリスト教についての考え方等とも関係すると思うのですが、旧約聖書の創世記には「神は1日目から6日目に天地を創造し、7日目に休息を取った」という記載があります。つまり安息日は仕事をしてはならないという教えです。(仕事だけじゃなく、他にも禁じられた事があります)

キリスト教にはあまり明るくないので詳細は割愛しますが、神が定めた安息日にキリスト教徒は礼拝を行ったり、讃美歌を歌ったりします。教会に集まるのはこの為ですね。なので仕事と休日(安息日)でしっかり気持ちを切り替える習慣がヨーロッパやアメリアでは古くからあり、休暇に関する意識が日本とは異なるのではないかと思います。

お休みの日にはしっかり休んで、オンとオフを上手に切り替えたいですね。

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